首藤剛志のふらふらファイル箱

人並みのつもりにしては、ふらふらしています。

不思議なもの。「銀河ヒッチハイクガイド」とミュージカルのギャラ。

昨日は、資料の調査や、だらだらとDVDを見ているうちに朝になり、徹夜になってしまった。
 朝の十時に眠ったら、気がつけば、夜の十一時、留守電が三本……何も録音されていなかった。
 昼の三時頃、例のセールスマンの電話でたたき起こされたが、すぐに受話器を切って、また眠ってしまった。あのセールスマンはもう、趣味で電話をかけているとしか思えない。
 時々、目は覚めたものの十三時間以上、眠っていた事になる。
 はんぶん寝ぼけて見たDVDは「銀河ヒッチハイクガイド」というSFで、宇宙の道路事情? で地球が潰され、行き場のなくなった人間が、宇宙をヒッチハイクすると言う話らしい。
 らしい……というのは、途中で眠ってしまい、チャピターごとに、何回も区切って見たから、よく筋がつかめなかった。
 アメリカではヒットしたらしいが、どこがいいのかよくわからないコメディSFだった。
 宇宙の本質とはなにかという……もちろんふざけた意味での……テーマがあるのだが、あまりユーモアを感じられるものでもなかった。
 ただし、タイトルシーンとエンドタイトルの音楽の乗りがよく、SFミュージカルでも始まるのかと期待したが、普通のコメディSFで残念だった。
 ふざけた宇宙理論?の説明をアニメでするのが、目新しいかもしれないが、ピンと来ない。
 もっとも、この手のおふざけSFが好きな人には、熱狂的に受け入れられるかもしれない。
 SFXは、かなり本格的だった。
 こちらは、寝ぼけて見ているから、夢と映画がごちゃごちゃになって、奇妙なものを見てしまったという印象しかない。
 批評、感想、ともに不能である。
 お好きな人はどうぞごらんなさいと言うしかないが、つまらなくてレンタル料、返せとといわれても、責任は持ちたくない。
 明日……といっても、今日は、ミュージカルの本読みの日である。
 僕は監修と言う形になっているが、その監修料を聞いて、あきれ果てた。一桁違うんじゃないのというのはオーバーにしても、それがこの世界の常識だとしたらえらいことである……?
 費やした時間と労力を考えたら、交通費にもならない。三十年は昔のギャラ提示である。
 とはいえ、相手の経理状態を考えれば、無理もないともいえる。
 これが、いまの芝居の状況だとしたら、ましなものは期待できない貧困ぶりである。
 ミュージカルなんて、金のかかるものをやろうとするのが、どこか間違っている。
 これで、いいミュージカルができたら、ミラクル、ミラクル(ミュージカルの中に出てくる言葉)……である。
 それでも、やはり、こちらの名前が出る以上、いいものが出来てくれる事を期待する自分が、かわいい。
 結局、ミュージカルと言うものが、僕は本質的に好きなのである。