首藤剛志のふらふらファイル箱

人並みのつもりにしては、ふらふらしています。

「プラダを着た悪魔」

 昨日、「プラダを来た悪魔」を見た。
 有名ファッション雑誌の鬼編集長にしごかれつつ、洗練されていく新米編集助手の女の子の話である。
 結局、大切なのは外見よりも中身なのよ……というお決まりの結末になるのだが、脚本が面白く、女性ファッションがメインの話なのに、結構楽しめた。
 僕でも知っている有名ブランドの数々を身につけて、始めはダサかった女の子が、格好いい女性になって行くのが見せ場だが、何せ最初のダサい格好の時から主人公(アン・ハサウエイ)がかわいいから、どんなファッションを身につけても、かわいいが、きれいに変わったぐらいの差しかない。
 結局中身がよければ、どんな格好でもかわいい女性は、かわいいのである。
 ただ、ファッションで女性の性格が、微妙に変わって行くのが、男性には勉強になる。
 女性に、絶対、高級ブランドなど身に付けさせるなといういい教訓になる。
 男性には為になるが、女性には意外と役に立たない映画だと思う。
 どんな高級ブランドを身に付けたとしても、日本女性は、男性とカップルでは見ないことだ。
 映画の主人公と比べられて、がっかりされるのがおちである。
 女性同士の観客も、劇場から出る時の表情は、浮かぬ顔をしている。
 そりゃそうである。
 そんじょそこらの日本の女の子じゃ、どんなにかわいくても、どんな高級ブランドのファッションを身につけても、この映画の主人公の女の子には、勝てっこない……なんて言っても、失礼にはならないだろう。
 もしかしたら、男性必見の映画かも知れない。