首藤剛志のふらふらファイル箱

人並みのつもりにしては、ふらふらしています。

あるコーヒーショップの僕の定席

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仕事場のクーラーが、故障した。
 僕は生まれは福岡だが、5歳から10歳までは、北海道の札幌で育った。
 その為か、目茶苦茶、暑さに弱い。
 七月になったばかりだというのに、クーラー無しだと、ダウンである。
 そこで、行きつけの、渋谷で、多分一番安いコーヒーショップに出かける。
 百六十円だが、おそらく一人で考え事をするには、僕にとっては渋谷一、向いている店である。
 目の前の窓の外は、人の行き交う道である。
 とは言え、繁華街からは、少し離れているから、それほど人通りも多くないし、うるさくも無く、BGMもかかっていない。
 誰にも邪魔されず、ぼんやりと、道行く人を眺める事が出来る。
 人によっては、ノートパソコンなどを、持ち込んで、仕事をしている人や、本を読んでいる人もいるが、僕は、何も持ち込まず、ぼんやり、二時間ぐらい座っている。
 別に今、取りかかっている仕事の事も考えない。
 すると、不思議と、いいアイデアが浮かんでくる。
 仕事とは関係のないアイデアである。
 それを頭の中で、反復して、覚え込んでから、仕事場に戻る。
 暑いから、服は全部脱ぎ、シャワーにあたって、体を冷やして、パンツだけで、パソコンの前に座って、そのアイデアを、メモする。
 また暑くなってくるので、服を着て、また同じ、コーヒーショップへ行く。
 不思議なくらい、僕が、座っていた席が空いている。
 そこに座って、また、ぼんやり、二時間ぐらい座っている。
 また、仕事とは関係のないアイデアが、浮かんでくる。
 今日は、同じコーヒーショップに行って、同じ席に座るのを三回、繰り返した。
 仕事とは関係のないアイデアだが、三つを繋ぎ合わせると、なぜか、仕事と関わりのあるアイデアになっていた。
 こんなことが、今までも何度かあった。
 写真にあるイスが、そのコーヒーショップの僕の定席である。
 この席がふさがっている時は、早々に、このコーヒーショップから立ち去る事にしている、
 変なジンクスだが、大事にしようと思っている。


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