首藤剛志のふらふらファイル箱

人並みのつもりにしては、ふらふらしています。

リモコンだらけ……

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 電気屋さんがやってきて仕事場の冷房が使えるようになった。
 といっても、どこも直したわけではない。
 エアコンの、リモコンのスイッチが、暖房になっていたというのだ。
 そのスイッチは、リモコンのフタを開けた中にごちゃごちゃついているボタンのひとつで、冷房とも暖房とも書いていなく、手動とだけ書いてある。
 本体のエアコンには、そんな切り替えスイッチはない。
 エアコンは、仕事場を借りていた時から付いて、操作説明書などなかった。
 これで、エアコンの操作を、分かれという方が、おかしい。
 だいいち、冷房と暖房の切り替えスイッチが、エアコン本体に無く、小さなリモコンにしかついていないというのも馬鹿にしている。
 そのくせ、フィルターを掃除した時のリセット装置は、エアコンを開けた本体の中に小さく付いている。
 電気屋さんがいた時間は、わずか5分……出張料、2300円……電気屋さんに文句を言ってもしかたがないけれど、やい、ナショナル、おまえの所の設計技師は、客の使い勝手をかんがえているのか?……これじゃ、故障じゃないものを、故障と勘違いしても不思議じゃないじゃないか。
 これは、ナショナルに限った事ではない。
 日本のどんな電機メーカーにも言える事だ。
 何でもかんでも、リモコンがついていて、しかも、本体にスイッチがついていなく、リモコンでなければ操作できない機能が多すぎる。
 必要のあるスイッチは、本体につけて欲しい。
 日本の家は、そんなに広くない。わざわざリモコンを使わなくても、本体のスイッチを押せば済む事だ。
 僕は、仕事柄、時代とともに変る再生装置を、ほとんど持っている。
 オープンリールのテープレコーダーから、SPを再生出来るプレーヤー、ベータ、VHDレーザーディスク、CD、DAT、MD、アンプ、AVアンプ、DVD、HD付きDVD、数え上げれば、15台を越える。
  それがいまだに、可動する。
 あまりに多いのでそれを繋ぐセレクターもある。
 そして、恐ろしい事に、そのほとんどのひとつひとつにリモコンがついているのである。
 更に恐ろしい事に、本体についていないスイッチがリモコンについているのだ。
 つまり、リモコンが、なければ、動かない機能がいっぱいあるのだ。
 そして、リモコンは、他の家電にもついている。
 どれがどのリモコンか、ひと目で分からない。
 その上、それぞれのリモコンが、会社によって、操作方法が違う。
 おまけにスイッチ好きの日本の電気機器は、普段使わないものにまで、スイッチを付けている。
 ごてごてスイッチが多いことを自慢しているようだ。
 それに比べると、外国製のAV製品の、何とすっきりしている事か……
 僕の知っている外国AVアンプなど、起動スイッチとボリュームとセレクターの三つしかないものもある。
 それでいて性能は抜群である。
 後の機能スイッチは、目に触れないところにかくしてあるのだ。
 外見は必要最低限のスイッチしか見えないのである。
 何とすっきりしている事か……デザイン的にも優れている。
 日本もリモコンの必要としない電化製品を開発して欲しい。
 僕は通常使わないリモコンは、お仕入れに放り込んであるが、それでも、最低限、十個以上のりモコンが必要である。
 リモコンの山を前に、あれやこれやと、リモコンを探し回ってうろうろする僕……。
 置き場所だけで大変である。どれがどのリモコンかも、分かりにくい。
 これで便利といえるのだろうか……
 日本の電気メーカーは、本当に使う人の事を考えているのだろうか。
 クーラーのリモコンのことで、他の製品のリモコンに対しても腹が立ってしかたがない。
 けして、八つ当たりとは思えないが、みなさんはどう思っているのだろう。