首藤剛志のふらふらファイル箱

人並みのつもりにしては、ふらふらしています。

「ゲド戦記」に続編はあるのか?

 神保町の某出版社に、打ち合わせに行った。
 四分の一世紀前に、シリーズの一作目をやったアニメの、三作目についてである。
 少し昔なら、打ち合わせの後に、神田の古本屋街を、のぞいて歩くのだが、暑さにばてたのか、歳のせいか、疲れたので、まっすぐ渋谷に帰ってきた。
 渋谷の映画館の前を通ったら、上映開始時間が、ぴったりだったので「ゲド戦記」を見た。
 映画雑誌などの批評は、悪かったが、すでに見ていた妻と娘は、割と面白かったと言っていたので気にはなっていたのだ。
 アニメに関係している僕としては、日本のアニメ作品については、なんだかんだとはとは言いたくないのだが、原作を読んでいない不勉強な僕には、世界観がよくつかめない映画だった。
 台詞では、一生懸命、説明したりお説教してくれているのだが、頭に入って来ない。
 結局、ヒロインの歌う癒し系の歌で、ごまかされた感じで、ちんぷんかんぷんのまま、エンドタイトルで、知っているアニメ会社の名前や、スタッフの方の名前を確認して、映画館からはき出されるようにして出てきた。
 電話で、妻にそういったら、「幼児虐待やら、生死の価値観が、あいまいになっている現代をストレートに表していて、お話のよく分からない所は、第二部できっと分かるのよ」と、言われた。
 妻や娘は、続編があると思い込んで見ていたようである。
 なるほど、全ての謎は、第二部、第三部でわかるのか……
 けれど、本当に、「ゲド戦記」は続編を予定しているのだろうか?……