首藤剛志のふらふらファイル箱

人並みのつもりにしては、ふらふらしています。

寝起きの電話

今、午前十一時……いやな電話が入ってきた。金取引の勧誘の電話である。週に三回はかかってきて、しかもしつこい。一度は、マンションの前にまで押し掛けてきた。
 笑っちゃうのは、金の取引がいやなら、とうもろこしの取引をしろという。
 金からとおもろこしまで、えらい変換である。あてにならないことおびただしい。
 それに、僕には、そんなものに投資するお金もない。
 おとなしく電話に出ているとつけ上がり、人の生活に踏み込んだ話を始める。
 思わず怒鳴ると、そのまま電話は無言になる。どうせ、また、かかっえくるだろう。
 あきらめる事を知らないセールスマンは、一種のストーカーである。どういう性格なのだろう?
 撃退法はないものだろうか? 電話で怒鳴ったおかげで、今も気分が悪い。
 これからこの種類の電話が来たら、間髪を入れず切る事にしようと思う。