首藤剛志のふらふらファイル箱

人並みのつもりにしては、ふらふらしています。

今日は小田原……留守中に泥棒に来ても何もないよ。

これから小田原に行くところです。といっても、一泊ですが……
 去年の八月まで小田原に住んでいて、持っていた数千冊の本を、小田原市立図書館に寄贈させてもらいました。
 東京の狭い部屋で資料の本に押しつぶされるのはごめんだし、資料の必要な時だけ、小田原に行くのも、身軽で気分が変わっていいと思ったのです。
 僕のいままでやってきた仕事関係の脚本や小説、資料も、小田原市立図書館に、保存されていて、東京の僕の手元にはほとんどありません。。
 自分の書いた作品や所蔵していた資料を、はるばる小田原の図書館に借りに行くのは、奇妙な感じですが新鮮な気分でもあります。
 それに、本によっては、僕一人が持っているより、皆さんに読んでもらったほうが、……その本や資料自身も幸せでしょう。
 僕も温泉にでもつかりながら、資料を読めば、同じ資料も新しい気持ちで読めるかも知れません。
 ついでといってはなんですが、「小田原の文学に光と風をおくる会」というグループにも参加していて、その会合にも出席するつもりです。
 小田原は、海あり山あり歴史ありで、しかものんびりしたいい街です。
 東京の喧騒と、小田原のどこか間延びしたような雰囲気……その相反する二重生活が、僕には理想的なのですが、東京に戻ってきた今は、残念ながら、月に一・二度しか小田原に行く機会がありません。
 僕は東京と小田原の二ヶ所にすみかを持てるほど裕福じゃあありません。
 でも、歳を取って、仕事が出来なくなれば、終のすみかとして、小田原も悪くないなあと、思っています。
 いずれにしろ、東京は終わりの土地としては、騒がしすぎます。
 他の皆さんのように、ブログに写真や絵を載せる方法に慣れたら、そのうち、僕流に気に入っている小田原風景を、思い出として、このブログに残そうと思っています。