首藤剛志のふらふらファイル箱

人並みのつもりにしては、ふらふらしています。

「デスノート前編」と「MI3]

映画「MI.I.3] と「デスノート前編」を見た。
 映画館が向かい合わせで、時間の都合も良かったからだ。
 「ミッション・インパッシブル」は、「スパイ大作戦」と呼ばれTV放送されていたいた時は、それぞれの特技を駆使しながら集団で、協力しあい事件を解決していたが、トム・クルーズが、出演する映画版になってから、トム・クルーズが主演の、俺様映画になってしまった。
 それぞれのプロが、活躍するのがだいご味だったが、アクションだけが派手の、つまらないヒーローものになりさがってしまった。
 今回の3は、原点に返って、チームを組んでのアクション映画だという噂だったので、期待して見に行ったが。たしかに、チームらしい人は出てくるものの、結局は、トム・クルーズ大活躍の俺様映画には変わりがなかった。
 トム・クルーズは、痛々しいぐらいの大車輪で、アクションを演じているが、これ一本に出演するだけで何十億も稼ぐのだから、この映画ぐらいのアクションは、してもらっても当然だという気にさせられる。
 とにかく、アクションの連続で、ストーリーなど、どうでもよくなってしまう映画だ。
 音楽だけはおなじみのラロ・シフリンのおなじみの「スパイ大作戦」だが、中身は「トム・クルーズ大作戦」でしかない。
 アクションはそこそこでいいから、もっと知的で、チームプレーで事件を解決する「スパイ大作戦」を見たいものだ。
デスノート・前編」は、金子修介氏の監督する映画だが、いつも、女の子をかわいらしく見せる金子氏にしては、珍しく、その趣味の傾向の薄い映画だった。
 演出のテンポはいいのだが、主人公が最初は悪い奴だけを処刑していたのが、いつの間にか、自分の保身の為に、人を殺しだすあたりの心理描写が、すっとんでいる気がする。
 前編だけで、評価するのは酷なので、後編も見るつもりだが、原作のコミックを読んでいない僕には、このストーリーをどんなふうに結末させるのか見当がつかない。
 入場料返せという事にならないように願いたいものだ。
 ところで、主人公を追いつめるライバル的な青年が、やたら甘いものを食べるのが気になった。
 糖尿病にならないのだろうか。
 映画を見ている間中、そのことが引っ掛かり、ストーリーにのめり込めなかった。
 主人公を見つめている悪魔のような奴が、リンゴしか食べないというのも、気になる。
 まさかとは思うが、主人公を捕まえた途端、追いつめた青年が、若年性の糖尿病になって倒れ、悪魔は、リンゴが食べられなくなって、禁断症状をおこして滅びるなんて結末だったら、入場料返せなんて野暮な事はいわず、にこにこ笑いながら、劇場を出ていくつもりである。