首藤剛志のふらふらファイル箱

人並みのつもりにしては、ふらふらしています。

「最終兵器彼女」

映画「最終兵器彼女」をDVDで見た。
 北海道の小樽が舞台になっているというので、子供の頃、北海道に住んでいた僕としては、なじみのある場所で、今がどうなっているのか、ちょっと見たかったのだ。
 題名からして、荒唐無稽なスーパーガールのコメディと思って見ていたら、どこをどう間違ったのか、高校生の純愛ものになっていた。
 しかも主人公の女高生が、最終兵器的能力のあることに悩み、まるで、難病ラブ・ストーリーのように作られている。
 最後には、恋人と別れ、自己犠牲を発揮して、日本を救う為に、女高生は果てるのだが、この話を、製作者は真面目に。純愛ストーリー風に描いてある。
 ユーモアのかけらも無い。ひたすら真面目なのである。
 こんなものを、真面目に作っていいのだろうか? こんなストーリー展開で、感動する人がいるのだろうか?
 ストーリーのなかで死者も随分出るし、特撮も真面目にやっている。
 こんな作品を、こんなにシリアスに作られては困ってしまう。
 製作者の意図が分からない変な映画だった。
 おそらく、人気のある原作があるから、作られたのだろうが、この映画に魅力を感じる人がいるなら、その人たちの意見を聞いて見たい。
 ぼくは付いていけなかった。