首藤剛志のふらふらファイル箱

人並みのつもりにしては、ふらふらしています。

ニワトリはハダシだ。僕もハダシだ。

今日は、帰りが遅くなりそうなので、今のうちに、書いておこうと思う。
ニワトリはハダシだ」という映画をDVDで見た。
 監督の森崎東と言う人の映画を見るのは、ずいぶん久しぶりな気がする。
 ストーリーを、一言で言うのは難しい。 
 潜水夫を職業にしている親父と、ちょっと自閉症気味の息子を中心に、様々な人間や事件(というか、情報)が絡まっていて、それを力ずくで凝縮したような密度の濃い作品だ。
 在日朝鮮人の話題も、当然のように入り込んでいる。
 最近の日本人を描く映画には、在日朝鮮人の問題が不可欠のように取り上げられる。
 この問題を描く事は、日本ではそろそろ解禁になってきたと言う事なのだろうか?
 終戦直後の朝鮮帰国船海難事件と、潜水夫の別居一家の話は、うまく絡み合っている。
 しかし、日本を語るには、まだまだ他にタブーな問題が沢山ある筈だが、日本人を描くのも、韓流ブームと言う事なのだろうか?
 後半、日本の検察絡みの話が、混じり込んでくると、俳優のせいか、急に絵空事っぽく見えるのが難点だが、癖のある演出で押しまくる馬力のある作品だと思う。
 どんな映画でも原田芳雄倍賞美津子が出てくると、何となく安心して見る事の出来るのは、日本映画に撮っていい事なのか、悪い事なのか、ふと、疑問を持ってしまう事も確かだ。
 いずれにしろ「ニワトリはハダシだ」という奇妙な題名が、納得できるのがいい。
 どうでもいい事だが、僕も、よほどの事がない限り、くつ下をはかず、渋谷の街を歩く時もサンダルである。別に、水虫があるわけではない。靴が嫌いなだけである……この話は、映画とは関係のない、本当に、どうでもいい事です。