首藤剛志のふらふらファイル箱

人並みのつもりにしては、ふらふらしています。

なつかしのVHD

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  殆ど、寝ずに、一仕事して、部屋を片づけていたら、懐かしいものが出てきた。
 VHDのソフトである。VHDは、ビクターがパイオニアレーザーディスクに対抗して出していたディスク版の映像媒体で、プラスティクの、薄い箱のようなものに中に入っている。
 レーザーディスクより早くすたれててしまったが、一時は、VHDかレーザーかと、競い合っていた事も合った。
 今は、製造中止され再生機をみつけるのも難しい。
 一時は、アニメにも力を入れて月刊アニメビジョンなどという、アニメ雑誌のようなものも出していた。
 実は、その月刊VHDに、連載で乗せられていたアニメが、僕の書いた脚本の「コスモス・ピンクショック」だった。
 子供の頃、宇宙人に連れさらわれたボーイフレンドを追いかけて、宇宙を、銀河の果てまで一直線に飛んで行く少女の話だったが、月刊アニメビジョンが廃刊になったために、途中で終わっている。
 今も、宇宙を飛び続けている事だろうと思う。
 はじまったのが一九八六年というから、今から二十年前の作品である。
 再生機が、動くので、まだ見る事は出来るが、いつ壊れるか分からない。
 再生機が壊れれば多分、それでお別れだ。
 レーザーディスクといいVHDにしろ、ベータビデオにしろ、ソフトがある以上……せめて再生機ぐらいは、作り続けてほしいのだが、そうも行かないようだ。
 いまはDVDが全盛だが、それもいつかは、別のものに取って代わられるだろう。
 そして、山のような再生出来ないソフトが残る。
 時代の栄枯趨勢は仕方のない事だが、折角、世に出たものだから、何とか生きていて欲しいのだが
それも無理だろう。
 何だか、懐かしいというより悲しい気分にさせられた。
 なお、表紙の「コスモスピンクショック」のキャラクターデザインは、平野俊弘氏、音楽は川井憲次氏……確か川井氏のはじめてのアニメ作品のはずである。