首藤剛志のふらふらファイル箱

人並みのつもりにしては、ふらふらしています。

京都がパリに……

京都のある授賞式に参加した十一歳の娘が、入賞は内定していたものの、とうとうグランプリを取って、パリ行きまでゲットしてしまった。
 日ごろ、行きたい所があったら、自分の力で行け……といっていたが、本当に自分の力で、行けるようにしてしまったのである。
 困るのは、親子同伴である。
 十一歳の娘のおかげで、パリに行く親父というのは、どう考えてもカッコが悪い。
 人に紹介されるときに、僕が首藤さんの親ですというのは、いごごちが悪い。
 自分のやりたい事は、自分でやれ……自分もそうやって、両親の頭痛の種になっていたが、僕の身にふりかかってこようとは、うれしいような困ったような奇妙な気分である。