首藤剛志のふらふらファイル箱

人並みのつもりにしては、ふらふらしています。

日常も今日の野球のように……

 ここ一ヶ月は、プロ野球に興味がなかった。
 阪神の優勝が絶望的になっていたからだ。
 でも、まあ、二位ならそこそこであるとあきらめるしかない。
 ほんとは悔しいけどね……
 で、久しぶりに今日は野球をテレビで見た。
 パリーグの優勝決定戦である。
 生まれは福岡、小学校が札幌の僕は、どちらにも負けて欲しくない複雑な心境の試合である。
 息詰まる投手戦から、九回裏のなんとも言えないサヨナラ勝ちまで、こんな、展開のラストは、普通の作家は考えつかないだろう。
 せいぜいサヨナラホームランか、サヨナラヒットで、劇的に盛り上げるのが精いっぱいだろう。
 しばしば、現実はドラマより劇的である……を地で行ったようなラストだった。
 どちらが勝とうが、今年の日本シリーズは、パリーグを応援するつもりである。
 そのあと、「だめんずウオーカー」と、「嫌われ松子の一生」の第一回目を見たが、やはり、ドラマはドラマであり、現実のサヨナラ勝ちのドラマティックさにはかなわない。
 「だめんずウオーカー」駄目さ加減がありきたりだし、「嫌われ松子の一生」は、わざわざ能天気を装ってミュージカル風にした映画版と違って、シリアス悲惨路線で行くつもりらしい。
 あきれるほど悲惨な原作を、笑い無しで最後まで押し通す事が出来るかどうか、人事ながら心配である。
 僕の今日の夜は、気がつけばテレビ三昧で、終わってしまった。
 ということは、今日の僕は、テレビの前に寝っ転がっているだけで、何の劇的要素も無く終わったという事になる。
 だらだらの日常に、少しは劇的要素がほしいなあ……と反省している今日この頃である。