首藤剛志のふらふらファイル箱

人並みのつもりにしては、ふらふらしています。

杉並アニメーションミュージアムのインタビュー

 杉並アニメーションミュージアムというアニメ専門のミュージアムのライブラリーに入る、僕をインタビューしたビデオの完成品のDVDが送られてきた。
 インタビューは二時間ほど、他愛のない事を話したが、どうせ、編集され十分くらいのものになるんだろうと思っていたら、三十分以上もあったので、びっくりした。
 アニメの脚本家に興味のある人に、役に立つかどうかは分からないが、ともかくミュージアムに行けば、誰でもそのDVDを見る事が出来るらしい。
 こんなに長いDVDなら、もう少し、いい格好をして、しゃべる事も考えて、インタビューを受ければよかったが、後の祭りで、ふだん着のまんまで、写りしゃべっている。
 いままでも、ビデオインタビューは何回か経験があるが、自分だけが写った画面を、こんなに長く見たのは、初めてである。
 顔を見ると随分ふけたなあ……と言うのが、正直な感想で、昔は、電話だけで女性を口説けたと噂された僕の声……冗談ですよ(^_^;)……も、随分、衰えた。
 若い頃、ラジオでインタビューされた時の声の艶は、もうない。
 月日の経つのは残酷である。
 物書きとしての僕に残された時間は、もう、そう長くはないよと、言われているような気がした。
 そのくせ、脚本家を目指す人の指針になりそうな偉そうな事も、しゃべっていない。
 その意味で、少し反省している。
 杉並アニメーションミュージアムに行った方で、暇があったら見てください。
 これが二十年前だったら、もっと、威勢のいい僕を、見ていただけたかも知れないが、ま、DVDに写っているのが、今の僕の現実だから、仕方がないといえば、仕方がない。
 かなり長かったインタビューを、上手く編集してくださった担当の方に、感謝したい。