首藤剛志のふらふらファイル箱

人並みのつもりにしては、ふらふらしています。

日本のミュージカル映画

ミュージカルが、好きである。
 だから、アメリカのミュージカル映画は勿論、外国のミュージカル映画も良く見る。
 しかし、日本のミュージカル映画は?……と言われれば、そんなのあるの?……と思う人も多いだろう。
 僕が今年の傑作のひとつだと云える「嫌われ松子の一生」の映画版も、ミュージカルかと聞かれれば、ストーリーやシーンの雰囲気を歌で簡潔に省略できるミュージカル効果を多用してはいるものの、純然としたミュージカル映画とは呼べない思う。
 日本に、ミュージカル映画があるのかないのか……実は、僕の知る限り数本はある。
 珍品、怪作、迷作?ではあるのだが、日本映画が、果敢にもミュージカルに挑戦した作品があるのである。
 なぜ、今、僕が、こんなことを書くかと云えば,来年一月から、東京の京橋にある日本国立近代美術館フイルムセンターで、日本の歌謡 ミュージカル名作選というのが開かれるのを聞いたからだ。
僕も、見ていない作品がいっぱいあるので、通って見ようと思うが、歌謡映画やアイドル映画や、クレージーキャッツ作品はともかく、この中で好みなのは、「君も出世ができる」……これはまじに日本映画がミュージカルに挑戦した映画で、僕も好きでレーザーディスクが出た時に、一目散で買いに行った。
 もしかしたら、日本ミュージカルの最高傑作かも知れない。
 ともかく笑える。
 珍品という意味では「鴛鴦(おしどり)歌合戦」……モノクロの時代劇ミュージカルだが、とんでもない人たちが歌っていて、それだけでも珍品である。
 その他、僕は見ていないのだが、そのミュージカルを書いた脚本家の方……故人だが僕とは面識のある方だった……が、二度と、その作品の話をしたくないと語っていた超愚作?だといわれ……そういわれればいわれるほど見たくなる……公開後、人目にめったに触れなかった「アスファルトガール」など、日本のミュージカル映画に興味のある方には、おそらく、たぶん、失笑するかも知れないが、それでも必見の映画が連続上映される。
 とりあえず、ミュージカルファンに、お知らせということで……上映作品は、↓を検索してください。
http://www.momat.go.jp/FC/NFC_Calendar/2007-01/kaisetsu.html

なお、フィルムセンターは↓です。

http://www.momat.go.jp/fc.html