首藤剛志のふらふらファイル箱

人並みのつもりにしては、ふらふらしています。

歌謡・ミュージカル映画名作選

ミュージカルが好きである。
 ここ数年行っていないが、ロンドンやニューヨークに行くと、ミュージカルばかり見まくっているし、日本版の舞台ミュージカルも、結構、見ている方だと思う。
 だが、ミュージカル映画となると、ハリウッドでも二・三年前までは、お金がかかる割に
客が入らなかったせいか、ここ数十年、ディズニーアニメのミュージカル風映画以外これと言ったミュージカルは作られなかったようだ。
 それが、舞台ミュージカル「シカゴ」の映画化がヒットしたせいか、ハリウッドでもミュージカルが作られるようになった。
 うれしいかぎりである。
 で、日本映画のミュージカルらしき作品というと、最近は鈴木清順監督の「オペレッタ狸御殿」ぐらいしか見当たらない。
 そもそも、日本映画にミュージカルなんてあったのか?
 実はあったのである……というふれこみで、今、新橋にある東京国立近代美術館フィルムセンターで、歌謡・ミュージカル映画名作選という上映会をやっている。
 ラインナップを見ると、興味深い和製ミュージカルがずらりと並んでいるが、狸御殿ものからクレージー・キャッツの無責任もの、本格ミュージカルを目指した「アスファルトガール」「君も出世ができる」など、好事家にはよだれのでそうな映画を上映している。
 特に「鴛鴦(おしどり)歌合戦」や「君も出世が出来る」は、一見の価値がある作品だ。
 この二作品は、僕がビデオとレーザーディスクまで持っている愛すべきおすすめの珍品である。
 選ばれた作品の中にある「ザ、スパイダーズの大進撃」などは二十代前に見て、やたら面白かった記憶がある。
 是非、もう一度、見て見たい作品だ。
 これらの作品は、ほとんど、ビデオ化されていないだろうし、ビデオ化されていても手に入りにくいだろうし当然レンタル店にもないだろう。
 いい機会だから、フィルムセンターのある新橋に通ってみようと思っている。
 二月四日までやっているそうだから、日本のミュージカルに好奇心のある方は是非どうぞ。
 スケジュールなど詳しいことは、東京国立近代美術館フィルムセンターのホームページを見てください。
http://www.momat.go.jp/fc.html 
http://www.momat.go.jp/FC/NFC_Calendar/2007-01/kaisetsu.html