首藤剛志のふらふらファイル箱

人並みのつもりにしては、ふらふらしています。

日本アカデミー賞の事など……

 昨日は、一日中原稿書きでふらふらだった。
 それでも。かかさず見ているコメディ「演歌の女王」は、録画して見た。
 これ、売れない演歌歌手が、あきれるぐらいにお人よしで、その為にどんどん不幸になっていく様子……どんなラストになるかは知らないが……をコメディとして見せている番組だが、新鮮さはないものの、毎回パターンのお決まりお笑い妄想シーンが必ず入って、僕が気休めに見るには、かなり気に入っている作品である。
 最近はテレビは、堅いドラマはほとんど見ずに、この手のお気楽なコメディばかり見ている。
 多分、僕の日常が、そうとう、疲れるからかも知れない。
 そんな時、2007年の日本アカデミー賞の最優秀部門の投票用紙が送られてきた。
 幸い、候補になった作品は、全部見ていた。
 最優秀作品賞の候補は……
明日の記憶」「男たちの大和」「THE有頂天ホテル」「武士の一分」「フラガール」の五作で、案の定、大手の映画会社の作品がほとんどだ。
 候補作を選ぶ人達が、大手会社の人達が多いから、自然そうなってしまう。
 もっと、小規模に上映されたものの中にも、いい作品が多かったと思うのだが、それれらの映画が候補にならないのが、この映画祭の限界だと思う。
 僕にとっては最悪に近い「男たちの大和」と「THE有頂天ホテル」が候補になって、「嫌われ松子の一生」や「ゆれる」が、候補にならないのは、首をひねらざるを得ない。
 今年のトップクラスの映画「フラガール」が候補に入っているのが、せめてもの慰めだ。
明日の記憶」も「武士の一分」も悪くはないと思うが、僕には古い感覚の映画だと思う。
 結局、作品賞は「フラガール」に投票し、それ以外の、監督賞や、脚本賞、演技賞の類いには、かろうじて候補に紛れ込んでいる「フラガール」と「嫌われ松子の一生」と「ゆれる」の、スタッフ・キャストに片っ端から投票した。
 今年からはじまったアニメ作品賞は「時をかける少女」を投票しておいた。
 ま、日本アカデミー賞なんて、大手映画会社のお祭りのようなものだが、「フラガール」が最優秀作品賞を取ったら、少しはこの賞を見直そうと思う。
 どうなることやら……