首藤剛志のふらふらファイル箱

人並みのつもりにしては、ふらふらしています。

いちおう生きています

 前回のブログから、あっという間に一週間が経ってしまった。
 元気なことは元気なのだが、なにやかにやと、仕事が目茶苦茶に忙しい一週間だった。
 外出したのは、食事を兼ねた打ち合わせが一回、病院の定期検診が一回、今やっているアニメのアフレコに出席したのが、一回、それも、タクシーで行って帰りで、どこにも寄らずに、仕事場に閉じこもって仕事をしていた。
 食事も、外に出ないで、ゼリー状の栄養食がほとんどである。
 これだけ仕事場にこもっていると体力的というより、精神的に衰弱していくのがよく分かる。
 おまけに、電話やメールが来ると、内容はストレスのたまるものが多い。
 毎日、家族とは電話するが、それも、「僕が生きているか?」の確認電話のようなものだ。
 この一週間に、昔、かなり親しかった脚本家の方が、亡くなったという噂も電話で聞いた。
 なぜか、直接の連絡は来なかったから、通夜も葬儀も場所が分からず遠慮した。
 偶然だったが、数カ月前にその方の元気な姿を見ていて、軽く挨拶しただけで別れただけに、余計、気がめいった。
 そんな時、仕事場の近くの録音スタジオで仕事をしていた、昔シリーズ構成をしたアニメ「超くせになりそう」という番組の監督だった遠藤徹哉氏と連絡が取れ、近くの喫茶店で、二時間ほど雑談をした。
 十数年ぶりだったが、近況を話して楽しかった。
 しかし、月日の経つのは、本当に早いものだ。
 結局、この一週間、人と出会って話をしたのは、遠藤氏を含めても四回だけだった。
 映画も本もろくに読んでいない。
 このままでは、本当に精神的に参ってしまいそうなので、来週は、無理をしてでも、外出して見ようと思う。