首藤剛志のふらふらファイル箱

人並みのつもりにしては、ふらふらしています。

とりあえず生きています。

またまた一週間が経ってしまった。
 部屋にこもって、原稿をパソコンで打って、後は寝るだけで仕事場から出ない。
 仕事場のあるマンションからも、ほとんど出ない。
 煙草を買いに行くぐらいである。
 僕の仕事場は、マンションの三階にあるが、一階に降りるのも、郵便受けの中を見るのとゴミをすてるぐらいで、外に出る時も含めて日に二・三回しかない。
 毎週ある筈のアフレコも先週は休みだったので、外出らしい外出は、二時間程度の打ち合わせ一回だけだった。
 それも、タクシーで、打ち合わせ場所まで、行って帰ってきただけだ。
 その時に、放映の始まったアニメのビデオを借りてきた。
 情けないことに、放映日を忘れていた。
 歯医者に行く日も忘れていた。
 窓をプロジェクターのスクリーンで覆った真っ暗な仕事場で、昼夜関係のない目茶苦茶な生活が続いているので、日時の感覚が、なくなっているようだ。
 知り合いと話したのも一回の打ち合わせの時だけ……後は、電話以外、人と話してもいない。
 原稿はメールで送る。
 人と会わないから、ヒゲもそらずに伸ばしっぱなしである。
 鏡を見たら、人相が変わっていた。
 そんな具合だから、ブログに書くような、目新しい事もなかった。
 そういえば、日本アカデミー賞の発表があって、ほとんど、僕が投票した作品や人が受賞した。
 僕としては、日本アカデミー賞、始まって以来の受賞確率で、珍しいやらめでたいやら……テレビを見て一人で喜んでいた。
 これで、この賞の大手会社中心の体質が変わるといいのだが……
 病気で入院中の義理の妹が二十日に退院だが、見舞いに行く時間がなかった。
 申し訳ない気がする。
 昨日の東京マラソンには、妹の夫と息子が参加したらしい。
 元気だなあ……と、感心するばかりである。
 こっちは、仕事場でぐったりである。
 でもまあ、もしかしたら、もう一週間ぐらい、この状態が続くかも知れない。
 運動不足で、歩けなくなったらどうしようかとも思う。
 取り合えず、生きていて、仕事をしていることだけは、ご報告しておこうと思う。