首藤剛志のふらふらファイル箱

人並みのつもりにしては、ふらふらしています。

出来るだけ人並みの生活へ

三月三日は、いうまでもなくひな祭りである。
小田原にいた頃は、娘の為にひな壇を飾っていたが、東京に来てからは狭いスペースで、飾る場所がなくなんとなくさみしい。
さみしいといえば、今年の冬は、雪を見ないまま春を迎えてしまった。
五歳から十歳まで北海道の札幌で育った僕は四十年以上、雪を見ない冬はなかった。
雪を見ない冬は、いままで記憶がない。
小田原にいた時も、少し車で箱根の山を登ると、真っ白な富士山を見る事ができた。
今年の冬、体の調子が悪かったのも不規則な生活もあるが、もしかしたら雪を見なかったせいかもしれない。
地球の温暖化が騒がれているが、僕の体も、温暖化で変調をきたしているのかもしれないなどと、妙なこじつけをして一人で納得している。
今日は、ともかく体調を調えようと、仕事場から渋谷駅まで歩いて二十分ほどを二往復した。
途中にある大きな本屋で、一階から四階まで階段をのぼり、駅前のレンタルビデオ屋も一階から五階まで歩いて見て回った。
やればできるもので、たいして疲れずに歩く事ができた。
数日前、仕事場のあるマンションから煙草を買いに行くだけで、息切れしていたのが嘘のようである。
ともかく、朝は午前中に起きて散歩し、食事は二回とり、夜は午前二時までには寝る。
そして、渋谷駅まではタクシーを使わず歩く。
こんな普通の人には当たり前のことを、この一週間は続けてみようと思う。
そんな習慣を、仕事より優先させてみよう。
それで、体調がどれぐらい回復するか楽しみである。