首藤剛志のふらふらファイル箱

人並みのつもりにしては、ふらふらしています。

ここ数日……

 ブログを書く方達には、それぞれの目的があるだろうが、僕にとっては、一種の備忘録である。
 最近、歳のせいか、いろいろな出来事に無感動になっている。
 怒りも悲しみも喜びも、その時々にある筈なのだが、昔ほど心に響かない。
 だから、その日に何をしたかを、忘れてしまう。
 特に、ものを書いている時には、パソコンのキーボードと書く内容に集中しているから、数日前に何をしていたかなどは、吹っ飛んで忘れてしまう。
 それが続くと、記憶が丸ごと消えて、数年前に何をしていたかすら、忘れてしまう。
 僕がなぜ、小田原から渋谷に引っ越してきたか……その理由さえ忘れかけている自分に気がつき、呆然とする時もある。
 映画など、年に二百本は、劇場やDVDをレンタルして観ている筈なのだが、
よほど印象に残る作品でないと忘れてしまう。
 観た記憶のある作品でも、それをいつ観たか、どんな状況で観たかは憶えていない場合が多い。
 さすがにそれでは困るので、いい出来に思える作品にしろ、明らかにひどい出来の作品にしろ、僕にとってインパクトのある作品は、出来るだけブログに書くようにして思い出すきっかけにしようとしている。
 印象に残った本も、同じである。
 どこかに書いておかないと忘れてしまう恐怖のようなものがある。
 それが最近、日常の出来事まで広がってきている。
 ここ数日、いろいろな事があったのだが、それがいつだったか、忘れない為に、ここに書いておく。
 二十八日には、小田原まで新幹線で行き、小田原から大雄山線で、終点の駅に降り、娘のバイオリンの発表会を観て、娘の出番が終わると、小田原駅に戻り、小田急ロマンスカーで、新宿に帰って来た。
 娘の演奏は上手かったと思うが、それは、親バカかもしれない。
 二十九日は、娘が学習塾に行く事が決まった。
 中学受験の為だが、それがいい事なのかどうか、僕には分からない。
 娘が大人になった時に、判断する事だと思う。
 本人ははりきっているから、父親としては励ましてやるつもりだ。
 三十日は、一日中、仕事場でパソコンに向って、一歩も外にでていない。
 ゴールデンウイークのせいか、マンション全体が静かだ。
 勧誘の為かどうかしらないが、いつの間にか、部屋の郵便受けに、二十八日と二十九日分の、某新聞が入っていた。
 朝刊だけで、じっくり読むと二時間はかかる。
 これが、毎日来るとなると膨大な時間の消費である。
 新聞を配達されているみなさんは、毎日これを読んでいるのだろうか?
 ……ってな事を考えているうちに、時計は十二時を周り、五月一日になっていた。……体は全然疲れていないが、頭はもうろうとして来たのでそろそろ寝ようと思う。
 おやすみ……と、パソコンに向って呟く。