首藤剛志のふらふらファイル箱

人並みのつもりにしては、ふらふらしています。

久しぶりの妻との昼食

 娘とは先週会ったが、妻とは一ヶ月ぶりぐらいで会って、渋谷で昼食を供にした。
 電話では、毎日話しているのだが、面と向かって会話するのは久しぶりだ。
 食事を予定していた店が休日で、別の場所にいっても、ランチタイムのメニューが、予想していたものと違い、何だか噛みあわないと言いながら、ドジョウ屋に行き、僕はドジョウ定食を食べ、妻は親子丼を食べた。
 妻は、ドジョウ屋の親子丼を美味しいと言って、あっという間に食べてしまったが、僕は、ドジョウ屋のドジョウ鍋を、さして美味しいとは感じられず、随分食べるのに時間がかかってしまい、妻を待たせるのも悪いので、ご飯は半分残して、店を出る事にした。
 たいした話もせず、妻は、娘の小学校の帰宅時間があるからと言って、早々と帰って行った。
 なんだか、全てが噛み合わない感じで、いつもは仕事場まで十分間の距離を、
一時間ぐらいかかって帰ってきた。
 ここまで妻と話が噛み合わないのはなぜか、足が止まってぼんやりつったって考えてしまい、その場所が、高級住宅の門の前だったりして、その家のボディガードらしき人に、「ここで何をやっているんですか?」と問い詰められ、「考え事です」と答えると、別の場所に行ってくれと言われた。
 無理もない。門の前に、見ず知らずの男が、ぼーぅっと立っているのだから、
不気味に思うのが当たり前である、
 とぼとぼと歩き、又、別の屋敷の前に立ち止まってしまって、屋敷の人から注意を受けた、
 松涛中学校の門の前でも、立ち止まり、ぼーっと、無人の校庭を見ていた。
 そこから、二分でたどり着く松涛公園でも、池を見ながら煙草を吸った。
 仕事場にたどり着いてからも、ベットに寝っころがって天井を観ながら、ぼーぅっとしている。
 最近仕事が、予想以上にごたついて、鬱っぽくなっているのかもしれない。
 こんな状態で、妻に会って悪かったと思う。
 さぞや、覇気のないつまらない夫だと思っただろう。
 最近、人と会い会話する事に、好奇心を感じなくなっている。
 精神的に、黄色信号が点滅しているのかもしれない。