首藤剛志のふらふらファイル箱

人並みのつもりにしては、ふらふらしています。

日常化する「くそー!」

 来月の家賃を振り込むのと、歯医者に行くついでに渋谷の街に出た。
 たまたま時間が上映時間と合ったので、久しぶりにアニメを見た。
 最近、大人のマニア向けになった感じのする「クレオンしんちゃん」シリーズの「伝説を呼ぶ踊れアミーゴ」である。内容は、よくあるSFホラーネタ「盗まれた町」の引用だった。
 劇場は平日の昼間のこともあって、子供がほとんどいず閑散としてた。
 ストーリーやバカバカしいギャグは、相変わらずだ。
 このシリーズの下ネタの多さは、特長のひとつだから、しょうがないのかもしれないが、やたらと
「くそー」と言う言葉が飛び交うのが、いつもながらに気になった。
 現代は「くそ」という言葉が平常につかわれているが、子供たちがそれを真似して、女の子も男の子も「くそ」と言う言葉を当たり前の言葉として使い出しす原因が、この種のアニメだとしたら、やはり問題である。
 僕はある時期から、僕の関係するアニメの脚本に、品のない言葉は、出さないようチェックするようにしている。
 子供に真似されたら困るからだ。
 だが、今は「小学一年生」なんていう雑誌の中にも「くそー」という言葉が、平気で出てくるようになった。
 しかし「くそ」は、やはり汚い言葉である。
 一応、子供向けなら、言葉使いには気をつけたい。
 たまたま子供の客がほとんどいなかったから、よく分からなかったが、子供たちがこの作品の下ネタギャグにどんな反応をするのか見てみたいものだ。
 バカバカしさは、構わないし、大人向けのテーマらしきものはあってもいいと思うが……品のわるい言葉は、見る子供たちに影響をあたえる。
 長い間、続いているシリーズだが 僕は、自分の子供に、この映画を見せようとは思わない。