首藤剛志のふらふらファイル箱

人並みのつもりにしては、ふらふらしています。

朝型がいいのは分かっちゃいるけど……

不定期ブログにもかかわらず、いつものぞいてくださる皆さん、更に退院報告にコメントまでお寄せいただいた方々に、この場で、心から感謝いたします。
 実は、入院中、歩けるようになった時、その病院は仕事場からタクシーで10分も離れていないので、無理を言って数時間の外出許可をもらい、仕事場からいろいろな資料を持って来て……家族には資料のある場所がわからないのです……病室で、点滴を受けながら資料をチェックしていました。
 6人部屋で高齢な上に重病の方の多い部屋だと、お見舞に来る方も少なく、患者同士の話もなく、狭いベット空間では、仕事部屋でひとりでいる時のように、煙草もふかせないし、部屋の中をクマのようにわけもなくうろうろすることもできない。
 気分転換に映画にも行けないし、もちろんパソコンも6人部屋では使えません。
 ひとりで仕事部屋に引きこもっている時は、よく考えてみれば、あまり自分にとって意味のないインターネットをぼんやり見ている事も多かったのです。
 各ベッドにテレビがついているのですが、夜9時に消灯では、ニュース以外ほとんど見る番組がありません。
 病院の6人部屋では朝6時に起き、9時に消灯の規則正しい生活で、入院中で体調が悪いにもかかわらずびっくりするほど資料チェックの仕事がはかどり驚きました……僕のような仕事は、僕だけかもしれませんが書く時間より、実は資料をチェックする時間の方が多いのです。
 いつもは、仕事らしきものをやりはじめると、眠くなるまで食べるのも面倒くさくて疲れ果てるまで続けるのが、生活習慣になっている僕なのですが、そんな不規則生活より、やはり、朝型の規則正しい生活の方が効率がいいという当たり前のことを思い知らされました。
 それなのに、退院して数日して気がついてみれば、明け方まで起きてお昼近くまで寝ている自分がいる。
 ちょっと歩けば、渋谷は不夜城で、飲食店は酒付きで開いています。
 酒はダメだと医者から念を押されているので……しかし酔客の中でひとり食事だけをするのはかなり辛い。でもまあ、いまのところ、生涯、数十回目になる禁酒は続いているものの、深夜営業はコンビニしかなかった小田原の漁港、早川とは大違いです。
 家賃も安いし仕事場だけ、昔の小田原に移そうか?
 ……とも思うのですが、家族、特に学校に通っている娘は東京をいまさら離れられないし、そもそも小田原には市内に映画館がない。
 渋谷は単館上映の映画館がいっぱいで、いろいろな映画がよりどりみどり、レンタルDVDのツタヤも
おそらく東京一の規模の店が仕事場から15分です。
 まあ、ようするに、渋谷にいても自分が規則正しい生活をすればいいのですが、この歳になって習慣を変えるのはけっこう大変でため息が出ます。
 あ、話は変わりますが、僕の業界とは関係のない知人から、今日、日曜日、家族と映画を見たいのだけれど、なにがいいかなと打診?がありました。
 知人は映画が好きで目も肥えているのですが、普通の生活をしているから、年に数回しか映画館に行きません。
 それも映画館にひとりでいくことはめったにありません。
 知人の一家は、うらやましい程、仲がいいのです。
 いささか困りました。
 洋画なら「ダークナイト」なのですが、最近、邦画が好調です。
 それぞれ欠点はあるものの「パコと魔法の絵本」「おくりびと」テレビドラマが映画化されて珍しくまともな「容疑者Xの献身」原作漫画は知らないけれど映画だけだと「いきがみ」も悪くない。
 年数回の人には勧めないけれど、「デトロイトメタル……」も面白いと言えば面白い。
 批判も多いようですが、北野武作品としての「アキレスと亀」も僕としては好きです。
 どうせ勧めるなら、洋画より邦画にしたいのですが、でも、どれか一本といえば、決められません。
 どれでもいい……としか言えないなあ……。
 知人の家族に「……ポニョ」を見たがる年頃の子どもがいないのでその点はいささか安心?しています。
 それにしても、退院してから数日で、ここに書いた映画以外も数本、平日につっかけ履いてちょちょいと見ているのですから、渋谷の仕事場は便利と言えば便利です。
 結局、朝型がいいのは分かっているけど、渋谷にいればどうなることやら……などと考えている世の中、日曜日の僕でした。
 知人は、いったい今日、何を見たんだろう……なんとなく気になっています。
 では……。