首藤剛志のふらふらファイル箱

人並みのつもりにしては、ふらふらしています。

252……生存者あり……

お勧めしたくて書いているわけではありません。
いわゆるパニック救出映画なのですが、よくこんな脚本が書けるよと言うぐらいご都合主義の映画です。
 パニック自体の設定は悪くないと思うから、もっと、面白くなる筈なんでしょうにね。
 登場人物達の設定が、よくこれだけパターン通りの人を集められるとあきれるのを通り過ぎるし、それをご丁寧に回想シーンで説明してくれます。
 登場人物の誰が生きるか死ぬかのサスペンスが勝負の作品でしょうに、いちいち回想シーンなんかいれる暇はない筈なんですけれどね。
 彼らの命がけの状況の中で、それを分からせるのが、良い脚本のはずです。
 昔の「ポセイドン・アドベンチャー」や「タワーリング・インフェルノ」というパニック映画は、そこが、よくできていました。
 そんな見本があるのに、なぜ、この映画、こんな脚本になっちゃうんでしょう?
 新橋上空に、台風の目が都合よくやってきて、その無風時間内に救出しようなんて、この映画、台風までご都合で動いてくれるんですよね。
 あまりの都合よさに笑っちゃいました。
 おまけに、わざとらしい泣かせどころは、しつこいくらいどころか、まさにしつこいスローモーションを多様する演出。
 これじゃあ、観客が泣きたくても、涙がスローモーションになりすぎて、泣きたくても泣けない状態になり、製作者は、観客をバカにしているのか? ともいいたくなります。
 他に、よくできた日本映画は、山ほどあります。
 というより、こんなひどい日本映画は今時、珍しいとさえいえます。
 それでも、他の映画をさしおいて、今すぐに紹介したかったことは、この映画、たったひとつ、重要な情報を教えてくれています。
 地震などの天災が起こって、どこかに閉じ込められて出られない時、この映画の情報が正しければ、252……つまり、生存者あり……救出頼む……です。
 僕、知りませんでした。
 明日、地震が起こるかもしれない日本です。
 一日も早く、みなさんにお伝えしようとして、ブログに書きました。
 110と119は電話番号……252は、生存者ここにありの信号。
 覚えておいて損はありません。
 もしかしたら、万が一の時、あなたは、救出されるかもしれません。
 この情報を知るためだけで、この映画は、存在する価値があるとは思います。
 では……