首藤剛志のふらふらファイル箱

人並みのつもりにしては、ふらふらしています。

l今年もいろいろありましたが……

気がつけば大晦日
今年もいろいろありましたが、僕にとっても、世の中にとっても、あまりいい年ではなかったようです。
去年からのアメリカの不況が、数年ぶりに僕が病気入院してぼんやりしていたら、ちまちまとした僕の財布まで直撃するとは思いませんでした……いや、僕の被害など、たかが知れていますが、日本中、世界中の人たちが、大変なことになっているようです。
日本は、そのなかでも、まだましな部類で、それでも、来年は、100年に一度しかないだろうという不況が表面化してくるらしく……100年に一度と言えば、バブル崩壊どころか日本が戦争して負けた時代も含まれますから、ただごとではないことは、予測できます。
アメリカの大統領が変わったぐらいでは、世界は、色々な意味でどうにもならないひどさのようです。
先日、高校時代の友人と話したのですが、もしかしたら、戦争を知らない日本人の僕の世代は、おおげさでなく、歴史上、最も幸せな日本の世代だったのかもしれません。
しかし、それも長くは続かなかった。
「来年のことを言うと○○が笑う」と、いいますが、明日が、その来年ともなると、さすがに、誰も笑えないでしょう。
で、今日、僕がブログに書ける事といったら、お正月に見て損のない映画を紹介するぐらいです。
来年の不景気が、気になって、映画どころじゃない人に、あえて、お勧めする映画はありません。
 それでも、気晴らしがしたい人には、「ウォーリー」「K-20 怪人20面相伝」でしょう。
 ピーターパンの好きな人には「ティンカー・ベル」もキャラクターデザインが気に入れば悪くないかも……
地球が静止する日」は、ニューヨークで、キアヌ・リーブスの定宿らしいホテルに泊まり、同じエレベーターに偶然2度、乗りあわした関係……(……って、どういう関係かというと、それだけの関係でしかありませんが……)で、好感度が高い彼の主役作品ですが、その僕ですら「あの野郎、こんな映画にでるだけで、僕の一生分ぐらい稼ぎやがって……」と腹が立つような出来の映画です。ひどいと言ってもいい。
 地球と星にとって有害きわまりない人類そのものを、地球を救うために、宇宙人が滅ぼしに来る話ですが……昔のSF映画のリメイクです。
 当時は、核兵器廃絶が目的だったと覚えていますが、今回はそこがいささかうやむやになっている気がします。
 で、アメリカ(というか、ハリウッド映画)が、地球人類を代表したかのように
「我々は、変わります」「チェンジできますから今回だけはご勘弁を……」
 アメリカの新大統領のメッセージのようなことを言ってごまかしちゃうんですが、本当に。我々は、チェンジできるんでしょうか?
 
 映画的にはドキュメンタリーですが、ローリングストーンズのライブ映画がすごくいい。
 60代のじい様達が「お若いの、これが、ほんとのロックだぜい」と、ぎんぎんに、見せて聞かせてくれます。
 最近、へたれが目立つじいさまマーティン・スコセッシ監督(この人の若き日の「タクシー・ドライバー」は良かった)が、信じられないぐらい馬力の演出で、熱のこもったプロの仕事を見せてくれます。
 ライブまんまを写した映画ですが、ただのライブ映画で終わっていません。
 脚本と言うより、映画そのものを勉強したい人には、凄い教材になると思います。
 撮影と編集が凄すぎます。
 ただし、頭から終わりまで、全部、ローリングストーンズですから、観る人を選ぶ映画かもしれません。
 僕は、ストーンズは好きではないのですが、この映画には乗せられました。
 高年齢というか老人力のドキュメンタリーとしては、「ヤング・ハート」も、ベルリン・フィルの映画もいい。
 なんだか、今年は音楽系ドキュメンタリーの当たり年だった気もします。
 しかし、今時の若い人へは、勧める自信はありません。
 で、今日、大晦日、テレビは紅白の終わった後……というか、トリの人が歌い始めた頃、テレビ東京で始まるジルベスターコンサートの中継が、今年、最後の期待です。
 僕の家では、毎年、この番組で年越しです。
 コンサートホールのある渋谷に住んでいるので、一度、生で見たいと思っているのですが、切符が取れません。
 即日、完売です。
 毎年、クラッシックの名曲で、いわゆる、カウントダウンして、来年の0時ぴったりに曲を終わらせるのが恒例ですが、これが楽しみなんですよね。
 今年は、「ラプソディ・イン・ブルー」だそうです。
 テレビ東京のPRをしているわけではありません。本当に、毎年、楽しみなんです。
 せめて、いい気分で、今年を終わらせたいですからね……。
 では、みなさん、よいお年を……。