首藤剛志のふらふらファイル箱

人並みのつもりにしては、ふらふらしています。

ごぶさたしています。ちょっとお知らせです。

長い間のブログ未更新にもかかわらず、このブログを覗いてくださっている方達に、お詫びするとともにとても感謝しています。
 詳しくは、僕のコラムの載っているWEBアニメスタイルのえーだば創作術にも書きましたが、体調不良で、安静にしていろと医者から言われ、とはいえ、そうしていては仕事がたまる一方で、それを、こなすのが精いっぱいで、僕の日常を書くつもりのこのブログがお留守になってしまいました。
日常といってもほとんど、仕事場に閉じこもり、資料調べをしながら、ものを書き、街に出るのは映画を見る時ぐらいですから、大した話題もありません。
 あるといっても、あまり気分のいい話題ではなく、あえて悪くない話題としたら、アニマックスというアニメ専門局の報道番組で、小田原市立図書館に寄贈した僕関係の資料が取り上げられ、テレビインタビューされた放送されたらしいことと、「魔法のプリンセス・ミンキーモモ」のブルーレイ版が発売開始になったことなど、僕のPRっぽいことが多く、ブログに書くほどの事でもないと思いひかえていました。
 それに今年になって、あえてブログでお勧めしたい映画も見つかりません。
 ほんとうは、ここに書きたいことも、いくつかあったのですがここ2週間ほど、アニメスタイルのコラムも休んでいて、ブログを書くぐらいなら連載しているコラムの方を書けと言われそうで、ブログ更新が
 滞ったまま、いつの間にか春が近くなってしまいました。
 体調は完全に元通りになりましたから、去年話題になった映画(何といっても大きな話題は、「おくりびと」のアカデミー外国映画賞の受賞なんでしょうが……そんな映画などの感想を中心に……上映中は批判ぽい事はなんとなく書きにくかったのですが、DVDが発売されレンタルされるようになれば、皆さんも気楽に見る事が出来るだろうし、僕の私的感想を書いてもいいかな……と思っています。
 そんな事を考えていましたら、かねてから、小田原市で予定されていたイベントが明日に迫って来たので、あわてて、このブログを書いています。
 もっとも、僕のPRに近い文章なので恐縮しています。
長くブログを休んでいていきなり、こんなお知らせをするのはどうかと思いますが、三月十六日(月曜日)から、一か月、小田原市の文学館で、小田原ゆかりの文学者の生原稿を展示するイベントが開かれます。場所は、小田原文学館で検索すれば地図が出てくるはずです。
 小田原は、昔から、著名な小説家や詩人などの文学者に好かれる土地で、北原白秋や、尾崎一雄、その他、キラ星のように文学史に残る人々が住んでいました。
 そんな小田原ゆかりの方達の自筆原稿の展示会という訳ですが、なぜか、その片隅に、僕の自筆生原稿が展示されることになりました。
 僕の脚本のほとんどが小田原市立図書館に保管されていることと、比較的新しい文化であるアニメの書き手であること、他の方達が明治、大正の人で、すでに他界されている事……僕は戦後生まれで、かろうじて生きています……なにより、現代は、原稿がパソコンワープロで書かれ自筆原稿が少ないにもかかわらず、なぜか、僕の原稿は、原稿用紙に万年筆で書かれていたことなど、それなりの理由があるのでしょうが、ともかく、原稿が展示されることになってしまいました。
 作品は「都立高校独立国」という小説(徳間書店)で、アニメつながりで言えば「アイドル天使ようこそようこ」と同時期に書かれ、同じ渋谷を舞台にした姉妹編のような作品で、渋谷にある高校の生徒が中心になって、渋谷区が日本から独立するというストーリーです。
 話は荒唐無稽ですが、かなり現実を取材して、もしかしたら渋谷区が日本から独立した国になれるかもしれないように書いたつもりです。
 後に、NHKのFMでラジオドラマ化されました。ちなみに、NHKは渋谷にあります。
 ま、僕の原稿などどうでもいいようなものですが、文学に興味のある方、そして、小田原は、関東でも有数な桜の名所でもあります。
 小田原城の桜も見ものですが、文学館のある西海子(さいかち)通りは、市内でも有名な桜並木のある道です。
 桜目当てに、小田原を訪ねても、決して損はしないでしょう。
 東京から新幹線で三十分、新宿から小田急ロマンスカーでほぼ一時間。日帰り出来ますし、魚も美味い。
 海あり山あり、何でもありです。
 日本で一番、海に近いJRの駅、早川は隣の駅です。小田原漁港があります。
 お時間があれば、行ってみてください。
 小田原駅から図書館のある小田原城の敷地内を抜け、文学館のある通りを通り、少し歩くと小田原の海……早川の駅につきます。ちょっと長いが散歩コースとしては最適です。
なお、早川近くのミカン畑の山頂には、豊臣秀吉が小田原攻めに建てた一夜城の跡が公園になっていて、そこからの景色は絶品です。
 山頂に行く自動車用舗装道路も整備されていますが、おすすめは、海を見ながら登山道を徒歩で上ることです。
 ただし早川駅からの交通の便は悪く、小田原駅からですと、相当の健脚が必要かも……。
 もっとも、若い人なら大丈夫かな?
 コースとしては、逆に、早川駅から、一夜城によらずに小田原駅に向かう手もあるでしょう。
 小田原の歴史は、日本史においても、かなり重要な位置を占めていますから、事前に少し予備知識を仕入れて行かれると、より興味深い土地になるかもしれません。
 なお、桜の盛り、四月の四日、五日の土日は、小田原文学館は入館無料だそうです。
 ところで、面識はありますが、作品的には関わりのない「ガンダム」の富野由悠季氏は小田原の出身で、ついでにいえば、「エヴァンゲリオン」の舞台になったのも、小田原から箱根にかけてのあたりだそうです。
 小田原の図書館に僕の作品を寄贈したといえば、聞こえはいいけれど、図書館は小田原市民の税金で成り立っています。
 図書館に保管していただいているという事は、小田原市民にお世話いただいているというわけで、これは、小田原のPRも兼ねています。
 是非、小田原に行ってみてください。
 お土産には、干物、梅干し、かまぼこ、元祖のういろう……本店は文学館の近くです……などなどいろいろあります。
 余計なことですが、かまぼこ、干物は、土産屋より、現地で聞いた専門店のものが確実に美味い。
 それぞれの店に、それぞれの味の特徴がありますから、僕の好みで勧める訳にもいきませんから、ご自分で見つけてください。それも、小田原に行く楽しみの一つかもしれません。
 くどいようですが、小田原をよろしくお願いします。
 このブログの内容、ほとんど、アニメスタイルに書いた文章と同じですが、アニメスタイルのコラム再開と同時に、このブログも、不定期かもしれませんが続けたいと思っています。
 よろしくお願いします。
 では……