首藤剛志のふらふらファイル箱

人並みのつもりにしては、ふらふらしています。

機械だらけのワンルーム

 毎週、インターネットのアニメ雑誌のコラムに「えーだば創作術」……誰でも出来る脚本家……というのを連載している。年中脱線しているが、一応、脚本とアニメの話題が中心である。
 だから、こちらのブログには、もっと日常的な、もっと脱線した話を日記として書いていこうと思っている。
 MACを使っているが、なんだか毎年寂しくなっていく。この文章を書いている時は、まともな字間で書いているのだが、送信すると、思わぬところに一字分だけ空間が開いてしまう時がある。理由が分からない。
 ブログに写真を入れようと思い、今日、デジタルカメラメモリーカードをUSBに差し込めるREADER を買ってきたら、MAC用と、断ったにも関わらず、どこかの手違いで、ウィンドー用を買わされていた。
 電気店では、パソコンといえば、ウインドーと決めてかかっている感じである。
 僕の使っているのは古いMACなので、新型のMACでは、古いソフトが動いてくれない。
 僕が仕事を続けていられる後数年間、中古でいいから、MACOS9からOS10.1が生き残って欲しい。
 何しろ、僕の机の上には、漢字TALK7.5 がまだ僕の資料をいっぱい詰め込んで鎮座しているのだ。
 NECワープロ文豪だって、ほとんど新品同様である。親指シフトではないM式なんていうキーボードも使用可能だ
 ついでにいえば、八ミリビデオもLDも現役、LPプレーヤーも動く。ベーターもあれば、VHDなんて物もある。録音できるDATもある。機械が増える一方である。デジタルでないフィルムを使うカメラも六台ある。
 小田原での本に潰されそうな生活が、終わったと思ったら、機械に取りかこまれている自分に気がついた。MDもあるが、オープンリールのテープレコーダーやカセットがあるから、ほとんど使わない。
 CDに録音も出来る。
 携帯電話を買えば、カメラがついているし2000曲も聞けるプレヤーまでついている。薄型テレビにプロジェクターにスピーカー十数個……そのうち六個は使っていない。その他にも使い方も忘れた機械が押し入れを占拠している。それにともなうソフトの山……これが僕の仕事場、ワンルームである。さらにゲームが加わったらどうなる事か……
 捨てればいいのにという人もいる。しかし、それができない。
 使えるうちは持っていたいと思う自分の性格が、日本人向きでないのかもしれないとも思う。
 それにしてもひどすぎる。
 日本人は世界でいちばん小説を読まない国民だといわれている。一年間で若い人の三パーセントの日本人しか読んでいないというのだ。ちなみに、二位のフィンランドでも十二パーセントは読んでいる。
 分かるような気がする。
 きっと、みんな、小説のかわりに新製品のマニュアルを読んでいるんだ。
 僕は映像機器はDVDで打ち止めにするつもりだが、また何かが出てきそうだ。
 地震が来たら、機械に潰され圧死するのは必至である。
 なんとかしてくれーい!