首藤剛志のふらふらファイル箱

人並みのつもりにしては、ふらふらしています。

「おおきく振りかぶって」と「のだめカンタービレ」他

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 今日は、雨模様の日曜日……仕事場にこもっていた。
 何をしていたかというと、仕事というよりマンガを読んでいた時間の方が長かった。
 手塚治虫賞の「新生賞」を取ったひぐちアサさん作「おおきく振りかぶって」を、取りあえず三巻まで……
 それからニノ宮知子さん作「のだめカンタービレ」の最近発売された十五巻をあわてて読んだ。
 早く読まないと、ファンである娘に持っていかれるからだ。
 うちの場合、マンガは親父である僕が、娘より先に買い、まず親父である僕が先に読み、それから
娘に手渡すのが習慣になっている。
 「のだめカンタービレ」は、手塚治虫賞の候補に上がっていた作品でもある。
 クラシックを舞台にしたコミックは「ピアノの森」などがあるが、ここまで笑えるマンガは、確かにいままでなかった。
 もっとも僕は、ほとんどといっていいほど、コミックは読まない。
 人の噂で、評判になったものか、マンガ関係の賞を取ったものに目を通す程度で、コミックの世界の詳しい所は分からないのだが、「のだめカンタービレ」は、マンガにうるさい知人たちから紹介され、親子でファンになってしまった。
 だが、この作品の変人奇人達が織りなすクラシックの世界は、とても面白いが、舞台がフランスになってから、ちょっとパワーダウンした気がするのは、僕だけだろうか?
 登場する外国人の変人奇人ぶりが、日本を舞台にしていた時と、パターンが似ているような感じなのである。
 舞台が外国になった為、外国人なりの変人奇人の資料集めが、作家が日本にいては難しくなっているのかもしれない。
 「のだめカンタービレ」に登場したクラシックを紹介したCDまで持っているファンの親子にとっては、胸突き八丁だろう外国編を、なんとかがんばって、乗り切って欲しいものだ。
おおきく振りかぶって」は、作者が女性でなければ書けない野球マンガだと思う。
 体育系の匂いがほとんどしない、珍しいタイプの野球マンガなのだ。
 登場人物たちが、とにかく繊細で、紹介される野球理論も、本当か嘘か分からないけれど、やたら細かい。
 ただ、女性マンガを読み慣れていない僕には、登場人物達の顔の見分けがつきにくい。
 今後、対戦相手が増えてきたら、女性マンガ家の作者が、どれだけ男を書き分けられるか、そこいらが勝負のような気がする。
 その他のマンガでは、みなもと太郎氏の「風雲児たち幕末編」を通読している。
 実は、手塚治虫賞の投票を頼まれた時、アニメはともかくとして、マンガには詳しくないからと一度は断ったのだが、「そういうマンガおたくではない、一般の人の意見も重要です」という担当の人の言葉に押されて、投票者の一人に参加している。
 とはいえ、マンガの世界に詳しくないというのは、いささか肩身の狭い思いもあるので、これはと思うマンガがあれば、紹介してください。
 投票に反映させたいと思っています。