首藤剛志のふらふらファイル箱

人並みのつもりにしては、ふらふらしています。

美容院に行こう??

今日は、一ヶ月ぶりに、床屋に行ってきた。
 「電車男」では、……床屋じゃなく美容院に行け!……という場面があったが、僕は、生まれてこの方、一度も美容院と言うところに言った事が無い。
 床屋さんでは、髪も適当に切ってと言うし、整髪料も何もつけないでくれという。髪に分け目もいらないし、自然に流してくれという。
 あくまで適当に、自然にと、お願いする。
 だから、男性のヘアスタイルもよく知らない。
 仮に、美容院にいっても、どうしてくれと頼めばいいのか分からない。
 しかし、一生、一度も、美容院に行かないというのも情けない。
 今のうちなら、髪もふさふさしているし、白髪もほとんどない。
 美容院体験をするなら、ここ数年のうちだろう。
 ……等と思いながら、時間がかかるのが面倒なので、三十分ぐらいで、さっさと髪を切って洗ってくれる渋谷で、一番安い部類の千八百円ぐらいの床屋で済ましている。
 もちっと、ちゃんとした床屋に行けと家族から言われるが、行ったところで大差ないと思っているから、なんとなく千八百円の床屋で済ましている。
 で……僕が、美容院に行ったとして、いったい、どういう注文をすればいいのだろう。
 今更、髪形で、若い女性に持てたいとは思わないし、自然型というより、三月に一回ぐらいしか床屋にいかなかった髪伸び放題の時も、四十代過ぎて結婚するまで、ガールフレンドがいなくて困った事も無い。
 おじさんが美容院に行く時に、お店の人にどんな注文をつければいいのか、知っている人がいれば教えて欲しいものである。
 その結果が、千八百円の床屋さんと大差なかったら、きっと情けないだろうなあ。
 ところで、床屋にいったついでに「トランスポーター2」と「トリック2」という映画を観た。
 どちらも2だが、そろって変な映画で、「トランスポーター2」は、ひっくり返ろうが、空を飛ぼうが、壁をぶちやぶろうが、なぜかキズひとつつかない車、アウディに乗った、タフでクールでかっこよく、おまけにめちゃくちゃ強いおじさんが……なにしろ落ちていくジェット機の中でさえ、敵と殴り合いを続けるのだ……当たるを幸い、至る所で大暴れするアクション映画で、しかもコメディ気分もお色気気分もほとんど無しで、あすこまでやると、馬鹿馬鹿しさを通り過ぎてあきれて、思わず、最後まで見続けてしまった。
 一方「トリック2」もアホらしいマジックネタの連続で馬鹿馬鹿しいが、そのくせ、日本映画には珍しい、主人公の2人の男女のおかしな凸凹コンビぶりと、題名の「TRICK」のKの字がひっくり返っているのが、なにかを意味するようで、なにも意味していないようなヘンテコなお笑い演出は、映画の評価を不能にして最後まで見せられてしまった。
 何だか変な魅力があるから、テレビシリーズと、見損なっていた映画の「トリック1」もDVDで見てみようと思う。
 ただ、僕が美容院にいって、評価不能の髪形にされ、周りの人から見続けられるのだけは、ごめんである。