首藤剛志のふらふらファイル箱

人並みのつもりにしては、ふらふらしています。

あきらめないセールスマン

おととい、ライザ・ミネリの事を書いたら、コメントに、ジュディ・ガーランド(ライザの母)の事を書いてくださった人がいた。今、製作中の子供抜けミュージカルの演出家はジュディの「オズの魔法使い」を、パソコンのハード・ディスクに、まるまる録画して持ち歩いている。確かに、似たような趣向の場面があり、ミュージカルの演出の参考にするつもりらしい。その他にも、なぜかジョニー・ディップの「シザーズハンド」も持ち歩いている。
 その成果が、どんなふうに変貌して登場してくるか、楽しみである。

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 ところで、最近、困った電話がかかってくる。金(きん)に投資しろと言う電話だが、しつこい。
 その内、金がとうもろこしに投資しろに代り、断っていると、ついには、マンションにまでたずねてくるようになった。
 どんなことがあっても会わないとドア越しにいうと言って追い払うと、今度は、いきなり電話で野球の日本・キューバ戦で、どちらが勝つと思うと聞くから、ここまできたらどっちでもいいので、キューバだろうと言うと、キューバが勝ったら会ってくれと言う。無論断る。
 この手のセールスマンは、一度、会ったら、絶対、引き下がらない。
 また口実を見つけて電話なりドアを叩いてくるだろう。
 おそらく意地になっているのだろう。
 こちらも睡眠の邪魔、仕事の邪魔をされ我慢の限界を超えている。
 僕は、株とか投資とか競馬・競輪を含めて賭事は嫌いである。
 物書きのような自由業は、仕事自体が賭け事をしているようなもので、それ以上の賭け事めいた事は、少なくとも僕はまっぴらだ。
 これ以上、そのセールスマンがしつこく出るようだと、僕としてはやりたくないが、それなりの対応を考えている。
 ただ、今までの行動で、その男の行動は、セールスマンの一線を越えている。
 こちらが追い込みすぎると、何をするか分からない。難しいところである。
 僕自身はあまり経験がなかったが、いたずら電話に悩む女性達の気持ちが、少しだけ分かるような気がする。困ったもんである。