首藤剛志のふらふらファイル箱

人並みのつもりにしては、ふらふらしています。

「ダンクーガ・ノヴァ」CDドラマ

 昨日、書いたように「獣装機攻ダンクーガ・ノヴァ」の最終回には、「弾新生」脚本のアニメ版と、 獣装機攻ダンクーガノヴァ CDドラマ(仮題)もうひとつの未知への飛翔……の二本がある。
 CDドラマには、首藤剛志の名前がタイトルされている。
CDドラマは、声優の声の演技と音と音楽だけだから、戦闘シーンの画像はもちろんない。
 ただ、アニメ版で、語られていない部分が、補完されている形になっている。
 アニメ版の絵コンテを見て、アニメ用に書かれた最終回の首藤脚本から消えたり変った部分を、再構成してドラマ化したものである。
 ある意味、アニメ版よりドラマチックかもしれない。
 ダンクーガ・ノヴァに関心のある方は、アニメと比べて聞いてみるのも一興だとは思う。
 なお、製作当初の構成では、最終回にダンクーガノヴァが地球の人間に対してメッセージを送る十分間近いロボット自身の一人台詞を用意したが、……イメージとしては、チャップリンの「独裁者」のラストシーンが似ているかもしれない……ダンクーガノヴァの一・二話が完成した時点で、断念した。
 技術的に、アニメとして表現できないと判断したからだ。
 この場面はCDドラマにも入っていない。
 この種類の試みは、アニメ技術と演出能力と脚本能力の優れたグループが、いつかは、挑戦するだろうと思う。
 いずれにしろ、「獣装機攻ダンクーガノヴァ」は、三十年以上アニメのシリーズ構成をやって来た僕でも、驚きの多い作品だった。
 そういう意味でも、僕にとっては印象に残る作品になるだろう。